★「マスターズ」、「全米 オープン」、「全英オープン」を制したジョーダン・スピースが明かすパットの秘訣「ブラックアウト」とは?

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★「マスターズ」、「全米 オープン」、「全英オープン」を制したジョーダン・スピースが明かすパットの秘訣「ブラックアウト」とは?

[2017.7.27]

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★2015年には「マスターズ」と「全米 オープン」を、つい最近は「全英オープン」を制したジョーダン・スピース(Jordan Spieth)が明かすパターの秘訣とは

【ブラックアウト:無心の状態】写真⑤枚目参照:3列左
6m以上のパットを3回連続で決めたとして、それについて説明なんて出来るかな。おそらく「どのパットも入る」という強い気持ちがあったということ以外、言えることはあまりないんじゃないかと思う。でも僕は最近、パッティングが素晴らしいときにどう感じているのかを言い表せる単語を思いついたんだ。それは、「ブラックアウト=無心」という言葉。

ブラックアウトしているとき、僕はセットアップやストロークについて何も考えていないんだ。速さについてさえ考えていない。スタンスに不自然さはないし、無理な体勢を取っている体のパーツもない。すっと構えると、即座にしっくりくるんだ。見えているのは、くっきりとしたそのパットのラインだけ。「緩やかに30cmほど切れる、4mのライン」みたいな感じでね。ボールのラインが見え、それが脳裏に焼き付く。それ以外は何もない。僕のストロークは、単にボールを転がすことによって、イメージしたラインを現実のものとするためのリアクションなんだ。

こんなの、馬鹿げて聞こえるかもしれない。説明するのが難しいことだからね。はっきり言えるのは、僕は常にブラックアウトしているわけではないし、自分で望むほどの頻度ではそうした状態になっていない。そして何の苦もなくそのモードに入るには、準備が必要だということ。何も保証はできないけれど、どのようにしてその状態に到達してきたかなら説明することができる。もしかしたら、あなたにもできるかもしれないね。

【読み】写真⑥枚目参照:3列右
パットを読む時は、ブラックアウトとはほど遠い状態にあって、細かな注意をはらっている。3ステップの手順がある。まず、ボールの後方からラインを見極める。次に、速さを正確に知るためにグリーンの低い方を歩く。それだと簡単に傾斜を見られるからね。最後に別の角度からラインを判断するためカップの後方まで歩く。そして自分のライン読みを確信できたら、つまりパットをどの方向にどれくらいの速さで打てば良いのか分かったら、パッティング位置に移動する。僕は左手をパターヘッドに軽く添えながら、ラインに対してスクエアになるように後方から歩き出す。これは僕の習慣さ。人によって様々だとは思うけど、僕は毎回同じやり方をすることで、パットを決めるための自分のコントロールが可能になるんだ。

【ルーティン】写真⑦枚目参照:4列左
何をおいても重要なことは、パターがどこに向いているかなんだ。完璧な照準なくしてブラックアウト状態に至ることはありえない。偶然陥る可能性はないんだ。僕はまず右手だけでパターを下ろす。フェースの狙いを定め、ラインを見ながら、両足を所定の位置につける。これは強調すべきポイントだ。僕の体はパターの位置に同調するのであって、決してその逆ではないんだ。それから僕は、左手を右手の下に添えてクロスハンドグリップを完成させる。これで全ての均整が取れるようになるし、両足の体重配分は均等で、両肩は水平になる。素振りはするときもあれば、しないときもある。常にやっているのは、ストロークのきっかけとして、ちょっとしたフォワードプレスで、グリップを僅かにターゲット方向に押し出す動作を入れること。このプレスは、僕が無我の境地に入る引き金であり、合図なんだ。

【転がり】写真⑧枚目参照:4列右
PGAツアーの練習グリーンを歩いていると、誰が良いパットをしているのか即座に分かるんだ。全てはフィニッシュに表れている。パッティングが素晴らしい選手は、インパクトを通して加速するから、パターヘッドと左肩(※右打の場合)のフィニッシュが低く先の方で決まる。柔らかいタッチの短いパットでも、積極的なストロークはすぐに見分けられるよ。それに対し、「カップに入ってくれ!」と願っているだけの人は、インパクト後にパターヘッドと左肩を上げてしまう傾向にある。ボールの行方が気になって、それを見てしまうのだろうね。パターヘッドが低い位置にある力強いフィニッシュは、僕がストロークをする際に考えていることではないけれど、パッティングの名手に共通する傾向なんだ。最初に言ったように、ブラックアウトしているときに僕は何も考えていない。これはたくさんの経験や練習を積み重ねた結果、突如として入ることのできる境地なんだ。時として、まったくそうならない場合もあるけれど。

ジョーダン・スピース パーオン時の平均パット数
2014年 1.717(ツアー2位)
2015年 1.699(ツアー1位)
2016年 1.710(ツアー1位)
2017年 1.717(ツアー5位)

※出典:※SHOTLINKより (米国ゴルフダイジェスト誌 2017年7月号掲載)


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